[韓国]蔚山現代FWジュニオール、母国への想いを込めたKリーグ開幕戦ゴール

8日から10日に第1節6試合が行われた韓国Kリーグ。得点ランキング首位に立ったのは蔚山現代のブラジル人FWジュニオール・ネゴンでした。

ホームに尚州尚武を迎えた開始早々の8分、味方のスルーパスに走り込むと、飛び出してきた相手GKより一瞬早く追いつき、右足で流し込み先制点。前半アディショナルタイムにはPKを決め、2ゴールを挙げて4-0の勝利に貢献しました。

ジュニオールは先制点を挙げた直後、テレビカメラの前でユニホームをまくり上げ、「フォルサ ブラジル!(ブラジル頑張れ!)」と書かれたシャツを見せて、母国にメッセージを送りました。さらにPKを決めた後には、天を指差し祈りを捧げていました。

「非常に複雑な気持ちです。ぼくがとても心配していることを伝えなければならなかった。ぼくには健康の分野で働いていて新型コロナウイルスに感染した家族がいます。そして、友人は感染して亡くなりました」とコメントしています。

参照記事:Atacante faz gol no Campeonato Coreano e presta homenagem com camisa: “Força, Brasil!”(2020年5月10日 globoesporte)

[韓国]大邱FCのブラジル人コンビ、エジガルとセシーニャが無観客試合の感想を語る

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(写真はエジガル、Daegu v Melbourne Victory – AFC Champions League、2019年5月8日)

8日に開幕した韓国Kリーグ、全北現代と水原三星の一戦は、試合終盤にイ・ドングクが決勝点を挙げた全北現代が1-0で開幕戦勝利を飾りました。この日がKリーグデビュー戦となったブラジル人MFムリーロ・エンリケは、スタメン出場して61分に邦本宜裕との交代でピッチを退いています。

[韓国]ムリーロ・エンリケはネット配信されるKリーグデビュー戦で世界へアピールできるか?(2020年5月8日 AOVIVO)

感染爆発した大邱でプレーするふたりのブラジル人

韓国における新型コロナウイルス感染拡大の中心地となった大邱。この街をホームタウンとする大邱FCは、仁川ユナイテッドとのアウェイゲームに臨み、スコアレスドローに終わっています。

大邱FCにはふたりのブラジル人選手が在籍しています。エジガル(33)とセシーニャ(30)です。

2トップを組んだエジガルとセシーニャ。FKから幾度もゴールを窺ったセシーニャに対して、エジガルは長身を活かしたヘディングで起点となったり、シュートを狙います。

途中出場したユーゴスラビア人FWデヤン・ダミヤノヴィッチも加えた3人のコンビネーションでゴールに迫るシーンもありましたが、相手ゴールを破ることは出来ませんでした。

エジガルは2018年、セシーニャは2016年からチームに在籍。経験豊富なふたりにとってもこうした経験は初めてのこと。無観客で開催された試合について、次のようにコメントしています。

「Kリーグより与えられたプロトコル、衛生、その他全てを行わなければなりませんでしたが、試合ではすべてを忘れて最善を尽くしました。スタジアムに観客はなく、ゴールを祝うことにも制限があった。残念なことに試合は0-0でした」

「長い間公式戦がなかったので、嬉しさと同時に不安もありました。観客のいない、美しいが空っぽのスタジアムを見るのは奇妙な気持ちでした。(試合前のセレモニーで)遠くから挨拶することも変だった」

参照記事:Brasileiros do Daegu mostram bastidores de jogo na Coreia: “Pediram para não cuspir muito”(2020年5月9日 globoesporte)

[韓国]ムリーロ・エンリケはネット配信されるKリーグデビュー戦で世界へアピールできるか?

新型コロナウイルスの影響により、世界中のほとんどのリーグが中断、または開幕を延期しています。リーグを続行しているのは、ニカラグア、ベラルーシなど、ほんの一握りの国です。

そうした中で開幕延期、リーグ中断を余儀なくされている各国サッカーリーグの先陣を切り、5月8日に韓国Kリーグが開幕することが明らかになりました。

そして全州ワールドカップスタジアムで行われる全北現代と水原三星の試合は、YouTubeとTwitterを通じて生中継されることが決定。そこで、両チームに在籍する南米出身選手について調べてみました。

2020年5月8日現在、11人の南米出身選手(ブラジル10名、コロンビア1名)がKリーグクラブに所属しているものの、この両チームにはわずかひとり。

そのひとりが、Kリーグ3連覇中と絶対的な強さを誇る全北現代で10番を背負うMFムリーロ・エンリケです。

ユース年代の全国大会で準優勝を経験

ムリーロは1994年11月20日生まれの25歳。

2013年1月に行われたユース年代の全国大会、コパ・サンパウロ・ジュニオールにゴイアスの選手として出場。ムリーロはベンチスタートだったものの、チームは準優勝を飾ります。

ちなみにこの大会で8ゴールを挙げ、エースとしてゴイアスを準優勝に導いたのが、現在は横浜F・マリノスでプレーするエリキでした。この活躍により、彼は2013年にゴイアスのトップチームに昇格しています。

翌年の大会ではスタメンとして出場するもチームはグループリーグ敗退。前回大会のような好成績を残すことは出来ませんでした。

しかしムリーロはトップチームに昇格しました。当時、ユースチームを率いていたセサル・アウグスト監督は「(準優勝した)昨年のチームは組織面が優れていたが、(グループリーグ敗退した)今年のチームには優れたタレントが多い」と語り、そのひとりがムリーロだったようです。

参照記事:Segundo técnico da base, Goiás tem novas joias para servir equipe principal(2014年7月31日 globoesporte)

正確無比な右足でゴールを生み出す

2017年以降は期限付き移籍でチームを転々としたムリーロでしたが、2019年に在籍したボタフォゴ・サンパウロでは印象に残る活躍をしています。

ブラジル全国選手権セリエB第6節・クリシウーマ戦、第29節・グアラニ戦でFKを直接沈めるなど、このシーズンはチーム得点王となる9ゴールを挙げました。

今シーズンも契約を更新して、サンパウロ州選手権に出場していたものの、中断期間中に全北現代に電撃移籍を果たしています。

最大の武器は右足から繰り出す高精度のキック。そして左足も苦にすることなく、左右どちらの足からでも積極的にゴールを狙い、ゴールネットを揺らしています。シュート精度の高さはもちろん、その積極性が相手DFに当たってコースが変わったゴールなども生み出しています。

初めての国外移籍となる今シーズンの初戦。頼れる助っ人であることを示すためにも、積極的なシュートで得点という結果を残したいところです。

※韓国の状況や移籍の経緯など、ムリーロ・エンリケにインタビューした記事が掲載されています。
Murilo, brasileiro do Jeonbuk, relata volta do futebol na Coreia: “Chances são bem poucas de novas infecções.”(2020年5月8日 globoesporte)